2017年2月5日日曜日

Déclin pas un défi à l'esprit..


Alain Caulolle(アラン・コージョル)いつまでも衰えない人だ!Domaine des GreCaux(ドメーヌ・デ・グレコー)でワインも名声も確立したにもかかわらず新たな挑戦に打って出た。アランとは長い付き合いで私と年もそんなに離れていない。

数年前一通のメールが来て「新しいドメーヌ作る」と!「?」聞くとそれは理想のワインを造るため今までの場所を離れるということ。「ますます?」長年の「?」を解消すべく彼の新しいドメーヌに向かった。サロンで試飲はしたのだが今までのスタイルとは全く違う。これは絶対なんかある!

向かった先はTerrasses du Larzacの北の山の上。住所を頼りにいつもの道を進むと今まで向かったことのない方向へ。これ山の中じゃないの?登ること15分、霧で視界が悪くなり始めてからすぐに前方5mしか見えない濃霧の中ひたすら走り30分。ずっとエンジンが唸ってると思ったら標高700mのサインが見える。とんでもないとこに作ったなと思いつつも濃霧の中のドライブが続く。

Oh la la!


やっとの思いでたどり着いたところは今までの世界とは全く別世界の土地。何で?という私の質問にこのワインを造るにはここしかないんだよと誇らしげにワインを出してきた。

なるほどLarzac山脈の中に畑を作ったわけだ!チャレンジャーだね。あいにく霧がひどく景色がほとんど見えなかったのですがここからの景色は絶景らしい。

一通り試飲して気候が作り出す味わいを納得。なんかより一層ピュアな方向に行ってるね。個人的な部分もあってか数年前より若々しくなってるし。この人もともと冒険家で聞くと今までの経緯が面白すぎる。根っからの冒険好きなんだな。人生は冒険を地でいく感じ。

醸造所を新たに建てる時も藁を使ってみたりとにかく話題に事欠かない。



肝心のワインはというと一言で言うと「ピュア」な味わい。葡萄そのままの味わいが表現されていて余計なものを一切取り払った感じです。作った旨みではなく自然の滋味のような旨みが詰まった味わいです。もうず〜と飲んでいたい味わい。試飲のつもりでもつい飲みたさにかられる。ここで飲むと帰りの濃霧の運転が危ないからと我慢しましたが...

Coules

アラン・コージョルの新たな世界観を垣間見ました。しかし次に来る時は春か夏にしたい。

それでは皆さま a la prochaine fois !

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