2017年3月29日水曜日

PIERRE CROS, UN HOMME LIBRE !

ピエール・クロ。何とも自由な造り手です。南フランスラングドック地方、ミネルボワの西Badens(バダン)で独創的なワイン造りをしています。バダンは城壁で有名なカルカッソンヌから東へ15キロの位置にあります。


土地もテロワールも独特ながら造り手自身が非常に個性的であり唯一無二のオリジナリティーを持ちます。ピエール・クロは元ラグビー選手、カルカッソンヌの一部リーグで活躍した経歴を持ちます。

初めてこの蔵を訪れたのが2006年、まだ現在のラインナップよりは少なかったのですがトップキュヴェのレ・アスプレ(Les Aspres)を含む4種類位を輸入しました。このレ・アスプレがピエール・クロを一躍有名にしたワインです。驚異の低収穫量(15hl/ha)でとてつもない凝縮感が詰まったラングドックの中でも銘嬢ワインの一つです。

このレ・アスプレはフランスの著名ワインガイド、ル・ギド・アシェット(Le Guide Hachette des vins)で過去8回ものク・ド・クール(coup de cœur)に選ばれました。そのことから名実ともにミネルヴォワの偉大な生産者の一人として知られるようになりました。



しかし本人は商業的な行為や売名のための行動を嫌い、様々な雑誌やワインコンクールで数多くの受賞経験があるにもかかわらずそれを自慢したりボトルにメダルを貼り付けることを拒否する変わり者です。本人曰く

私のワインにマカロン(メダル受賞シール)はいらない。 私は先祖から継承した素晴らしい土地を愛し、テロワールを感じ、理解するだけ。

周囲に変人扱いされたり違反として訴訟を受けたり、特に嘲弄され、栽培組合から差別されたとこでどうってことはない。
大事なのは自分を信じ信念を貫き通すことにある。



当然作り出すワインのラインナップも型破りなものが多くヴァン・ド・フランス・リベルテ(自由なワイン)シリーズではその本領を発揮しています。

この地の古典品種で今ではほとんど栽培されていない品種を植えてみたり、イタリアやポルトガルの品種を植えてみたりと独創的です。

古典品種で言えばアラモン(Aramon)、ピクプール・ノワール(Picquepoul Noir)、モラステル(Morrastel)、リヴァイランク(Rivairenc)などなど...
またネッビオーロ(Nebbiolo)、トレガ・ナシオナル(Touriga Nacional)など他国の品種などを植えています。私の何でこれ植えてるの?という質問にあっさり”好きだから”との答えでした。



今年の一月の買い付けの際、久しぶりに再会しフルラインナップで試飲してきました。トップ・キュヴェのレ・アスプレはもちろんのこと古典品種で2011年から作り出したパルトゥーズ・ロゼ(Partouse Rose)、樹齢100年越えのカリニャンをメインに作るレ・マレーム(Les Mal Aimes)などなど、どれも個性豊かなワイン達に触れることができました。その味わいは10年前よりかなり深みが感じられました。この人のピーク時期なのかもしれません。



今回この個性豊かなピエール・クロのワインで6本セットを組みました。5月8日に東京港に入港します。どれも個性豊かで飲んでて楽しいワインばかりです。今から到着が楽しみです。しかし自分の分はないんだろうな〜きっと!


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iDEALE Direct Vol17 Domaine Pierre Cros (Badens en Minervois)
・V.D.F Rose Partouse (Rose)
・V.D.F Liberte Chardonnay (Blanc)
・Minervois Les Costes (Blanc)
・V.D.F Liberte Touriga Nacional (Rouge)
・V.D.F Les Mal Aimes (Rouge)
・Minervois Vieilles Vignes (Rouge)
※ Minervois Les Aspres (Rouge)
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※は6本セットの中には含まれておりません。

それでは皆さま a la prochaine fois !









2017年3月22日水曜日

La Table Conviviale!


ワインを美味しく楽しむ秘訣は何でしょう? 
薀蓄?
知識?
経験?
料理との相性?
飲むシチュエーション?
誰と飲むか?

人によって楽しむポイントは様々です。ワインありきの方もいらっしゃいますし、薀蓄、知識が重要と言われる方もいらっしゃいます。味の好みも様々なように楽しむポイントも様々ではないでしょうか。

私は年に数回ワインを買い付けにフランスに行きますが特に9月の買い付け時の楽しみがワインを美味しく楽しむことを実感できます。

ご存知のように9月はワイン作りにおいて一年で最も重要な収穫の時期です。蔵によって様々ですが収穫は大体二週間から三週間で行われます。

午前中から畑に出てお昼をはさんで大体午後3時から4時頃まで行います。私が行く蔵は機械など使わず全て手摘みで収穫しますのでそれなりの人数が必要になります。

家族や関係者以外、摘み手のほとんどはスペインやイタリアからの季節労働者の方々がキャンピングカーに乗ってこの時期だけやってきます。(南の産地なので)

収穫時期には労働者の方々に蔵元が食事を用意します(もちろんワインも!)蔵の中や畑の脇に長いテーブルをしつらえ様々な大皿料理を用意します。皆労働した後の食事を楽しむのですが知らない者同士がテーブルを囲んで同じ料理を食べるわけです。

最初はぎこちないのですがワインを飲み交わすうちにいつの間にか仲良くなってワイワイしながら楽しむようになります。

知らない人との出会いは自分の世界観を広げてくれることでもあり、歓びでもあります。人生において人との出会いほどワクワクし楽しいことはないでしょう。一人また一人と知り合いが増えていくことは自分の人生をより豊かにしてくれます。

私は何度かのこの経験を通じて深く思いました。ワインは楽しさや歓びを分かち合って飲むことが最高に美味しく飲めるのではないかと!

もちろんワインの質を見極めたり熟成度合を考えたり、提供温度や相性の良い料理を用意したりすることは大事ですが、飲む時に楽しくなければ全て台無しです。

良い出会いがあって、楽しみ歓びを分かち合う。それを繋げてくれるのが美味しいワインであるのではないかと考えます。

La Table Conviviale!(フレンドリーテーブル)
これこそワインを美味しく飲む秘訣だと思います。

それでは皆さま a la prochaine fois !